学生時代

子供の頃から体を動かすことが好きで剣道、ラグビーなどの運動競技に親しんできたのですが、同時に怪我に悩まされることも多く、整体やカイロプラクティックなど様々な治療院に通ったことが今の自分に影響を与えています。

中でも腰痛との付き合いが長く、中学時代は剣道の稽古中に傷めた腰がどうにも治らず医師から「今後運動は諦めるしかない」と言われてしまいました。

その時は非常にショックでしたがスポーツを諦めることは出来ずなんとか治そうと針治療や整体、整骨院を何軒もハシゴして時には遠くまで通って治療を受けました。

その甲斐あって良い先生ともめぐり合い、長く苦しんだ腰痛を克服。高校ではラグビーが出来るほどに回復することが出来ました。

意外にも私の腰を治してくれた先生は、競技のフォームや動作の習慣を指導し、これを改善させることによりなかなか治らなかった腰痛を治してくれたのです。

運動競技は不可能とまで言われたにも関わらず、生活習慣の改善指導を受けることにより、その後も運動競技を続けてこれた経験は、今の仕事に対する考え方の基礎になっています。

会社員時代

その後すぐにこの業界に入ったわけではなく、大学を卒業して自分は、これまで携わってきたスポーツに関わる道をしばらく模索していました。

その道をなかなか形にすることが出来ずに1年が過ぎる頃、職が決まらないことに不安のあった自分は友人に誘われるままにある会社に勤めることとなりました。

資格試験受験者に対し受験指導を提供する会社でしたがそこで事務兼雑用をしていました。

そこで働かせてもらい、友人に義理もあるものの、どうしてもスポーツや体のことに関わる仕事がしたいという思いが変わらず、結局その思いに繋がる仕事を探し始めていました。

今から思うと初めから終わりまで認識が甘く、勤め先の同僚や上司にも迷惑なことであり誘ってくれた友人に対しても失礼な事をしてしまいました。勤め始めて6年半がたった頃に退職届を出し、今のこの業界に移ってきました。

自分が今まで打ち込んできた分野に関わりたいという思いを抑えることが出来なかったのでした。

自分でないとダメだと思える仕事がしたかったのかも知れません。

それはスポーツや武道の分野であり、その過程でいつもお世話になっていた整体や整骨院の先生と接して、こういう仕事が出来たらいいなと思ったことを思い出していました。

そして何度も腰を傷めては、治療してもらい、先生の指導を受けて自分自身も体の使い方や生活習慣の改善に一生懸命取り組んだことに思い至りつらい経験でもありましたが、逆に何度も苦労して得た体との向き合い方は、きっと世間の人々のために役立てることが出来る。当時、自分には腰痛を治すことを諦めてしまいそうな時があったが、あの時の自分と同じように苦しみまた諦めてしまっている人々を立ち直らせるような仕事がしてみたいそんな思いが湧いてきたため、思い切って治療の世界に飛び込んでみることを決めました。

独立開業

資格取得と見習い修行に7年半を費やしたのち地元である大阪府交野市にて青葉整骨院を開業。

開業後も多くの方の症状にかかわり、経験と治療技術の研鑽の日々をかさね、はや8年以上が経ちました。

患者さんの訴えに応え、不調からしっかりと回復していただくためにはただ痛いところを揉んだり伸ばしたりすれば良くなるわけではなく骨盤をはじめ筋・骨格に生じた異常を正しく見きわめ調整して差し上げることが重要です。

さらに患者さんが自宅でできる運動療法を指導するなどして念には念を入れて施術にあたり痛みや不調に悩む方が「もう治らない」と諦めなくて良いようにという思いで応援して来ました。

しかし、これまで実際には、それだけではなかなか回復できない事例とも少なからず直面してきました。

必要な施術を十分に行っても回復を妨げているものは何か…と観察を続ける中である時から不調のある人の足の状態が気になるようになりました。足は人により形状もさまざま、柔らかい人もあれば非常に硬い人もいる。ただ長年にわたって体に不調を抱えている人ほど足の状態には歪みや強張りが顕著であることが多いのです。

考えて見ればいくら背骨や骨盤を整えても、それをさらに下から支えているのは足であり、その形状やバランスに無理があるのであれば体の歪みはすぐに再発するに違いないと思い当り教材・独学で研究をし始めました。そうしてある程度、足に生じ得るバランス上の不具合や変形のパターンなどを把握しそれに対する処置を検討するようになったのです。

ちょうどそんな時に「ゆるかかと歩き」と出会うことができました。

ネイティブウォーキング協会でのセミナーに参加した私は、協会での歩行指導に目が覚める思いでした。

そうか!と思ったのです。自分は患者さんの足部の病変に対しどんな手技を加えるかばかりを考えていましたが回復するためにもっとも大切なのは疾病をつくり出す動作、つまり生活習慣を改善することがもっとも重要だったわけです。

だからこそそれ以外の内容で改善する方法をと思っても私はなかなかそのようなものに出会うことが出来なかったのでした。

むかし自分が腰痛をなかなか治せずにいた時、多くの病院や治療院を回って最後にやっと治してくださった先生も体の使い方と生活習慣の改善を徹底して行ってくださいました。

その時私は自分が治療家になろうと思ったときの原点に立ち返ることが出来たと思っています。

これからは私がこの「ゆるかかと歩き」の指導を通じてできるだけ多くの皆さまを外反母趾やその他の足の不調から回復するためのお手伝いをする側として頑張りたいと思っています。